2007年12月1日土曜日

「登別温泉の散歩道」



十月四日の登別民報に

登別温泉町周辺では紅葉の季節が到来と

地獄谷周辺には大勢の観光客

全山紅葉には早かったが

赤くなった木々とナナカマドの実が目に滲みた

標識を見ながら遊歩道を歩く

足許には黄色の葉に赤い実を沢山つけたマイヅルソウ

沢山落ちているドングリ

上を見上げるとミズナラの木

本州なら千五百メートル位の山地に

植物クイズの標識も楽しかった

次の標識に正解が書いてある

十三番迄だったか?
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.200」2003.10.19 室蘭民報掲載

2007年11月28日水曜日

「コウライテンナンショウの実」



昨春庭の菊の間から出てきた

奇妙な型と色ですぐ解った

菊が伸びて来たので棒を目印に立てた

今春ツツジの木の下に植え替えた

緑色に白い縞の仏炎苞がついた

先月草取りをしていたら緑色の実がついていた

初めて見た

山では林の木の薄暗い所で葉を落とした茎に

どぎつい赤の実が毒々しく見え足が止る

気味が悪い

実は上から赤くなり鉢に掘り上げ

測ると草丈八十五センチ実は五センチ
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.199」2003.10.12 室蘭民報掲載

2007年11月27日火曜日

「スズメバチ(ツリバナの実)」



ツリバナの実は毎年見るのだが花は見た事がない

図鑑を見ると五~六月に5弁の花をつけると

先月蜂に刺されて病院に行く迄

自分で腿に刺す注射器の話

スズメバチに刺されショック死をした記事等を読む

数年前家の裏で排気孔を出入りする蜂を見た

役所に電話をすると「十月中旬ですので活動が納まります」と

昨年は庭でスズメバチに刺された

病院で二度目は注意して下さいと
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.198」2003.10.05 室蘭民報掲載

2007年11月25日日曜日

「ナニワズの実」



先日の絵手紙教室に港北町のTさんが

実付きのナニワズを二本持参

前日庭の草刈りをして見つけたと言う

木は十五~五十センチ位で夏に落葉する小低木

周りの草が伸びれば見えなくなる

午後の教室には山野草に詳しい登別のAさんがいる

聞くと「実の付く木と付かない木がある」と

帰宅後図鑑を見るとナニワズの写真の左隅に赤い実の写真

木は雌雄異株と

雄株だけ見ていると実の付くことは解らない
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.197」2003.9.28 室蘭民報掲載

2007年11月23日金曜日

「彼岸」



「暑さ寒さも彼岸迄」と言うが

昨日は彼岸の入り朝夕は涼しくなった

夜明けも遅くなってきた

天気予報を見ていると本州ではまだ三十度を超える地域もある

春の彼岸 お盆 秋の彼岸と年に三度の墓参り

この行事の深い意味は知らないが

もしなければ墓参りに行くのだろうかと思う時がある

花のない墓を見ると身内の方は近くに住んでいないのかと

二十三日は秋分の日 昼夜等分の日でもある
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.196」2003.9.21 室蘭民報掲載

2007年11月21日水曜日

「山路」



資料館前で降り望洋公園へ行く道を探す

公園から見るカムイヌプリと幌別ダムを見たかった

カムイヌプリは霧の中だった

道は途中まで舗装されていた

道横にピンクのエゾヤマハギ

足許には秋咲く黄色の花々

すれ違った車は乗用車と小型トラックの二台

坂の上に望洋公園の標識

バス停から二十八分

ダムは木々の緑にはばまれてちらっとだけ

公園の中には栗の木があった

小さな緑のいが栗が沢山ついていた
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.195」2003.9.14 室蘭民報掲載

2007年11月19日月曜日

「セイタカアワダチソウ」



八月末の絵手紙教室に

セイタカアワダチュソウを画材に持って来た人がいた

この花を見ると秋風に揺れる一面黄色の群生地が目に浮ぶ

明治中期に観賞用として北アメリカから持ち込まれ

第二次大戦後広く野生化したそうだ

何年位前になるか病院の待合室に花粉症の原因になると

ポスターが貼られたことがあったが今は見掛けない

裏の空地に沢山咲いていた

朝から草刈機の音 全部刈られた
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.194」2003.9.7 室蘭民報掲載

2007年11月18日日曜日

「崖」



行き止まり

鉱山町八キロの標識を見て五キロ?程進むと

土砂の採掘現場がある

そこの川沿いに降りて見ようと思った

立入禁止の立札

工事の車はなかったが降りるのをあきらめた

前方には崖が連なっている

どこかで見た風景と思ったが思い出せない

平成六年初版発行ののぼりべつ鉱山の自然ネイチャーマップに

四万年前に噴火したクッタラ火山の噴出物の崖と記載されていた

コンクリートの土塁は砂防ダムなのか
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.193」2003.8.31 室蘭民報掲載

2007年11月15日木曜日

「渓流」



鉱山橋の手前で降り橋の上から渓流を見る

娘は「空気が美味しい」と

鉱山町へ来たのは何年振りだろう

何度か「山菜採り」にと車で迎えに来て呉れたが

その都度原稿を纏めている最中でお断りした

そんな事が重なり誘いの話もなくなった

旧校舎の跡地には立派なネイチャーセンターが建っていた

ログハウス村も建物が増えていた

画家の千葉さんが亡くなって何年になるだろうか
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.192」2003.8.24 室蘭民報掲載

2007年11月14日水曜日

「数珠」



お墓参りの帰りポスフール室蘭店へ寄る

無いのを知りながらハマナスの実の数珠を探す

裏の青果の作業室を覗く

開店の時から勤めていた人がいた

「昔お盆にハマナスの実の数珠と

蓮の葉を売っていた事がありましたよね」と聞くと

「はい私も若かったのでどう飾るのか聞かなかったのですが

あの主任さんがいた二、三回だけでした」

その主任も結婚し男児誕生後病で早世した

その息子さんが今年大学一年生と
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.191」2003.8.17 室蘭民報掲載

2007年11月12日月曜日

「集中豪雨」



鉄橋を見ていたらフッと記憶が蘇る

昭和三十六年十月五日か六日

札幌で映画「ナバロンの要塞」を見て夕方の列車に乗った

登別駅で「集中豪雨で幌別川が増水しておりますので

暫くお待ち下さい」との車内放送

その後「危険ですので登別駅に停車」と

登別温泉に泊ろうかと聞くと

「道路の一部が決壊し交通止め」車内泊となった

翌朝バスで帰ったが鉄橋は橋桁迄増水

国道を迂回し上流の橋を渡った
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.190」2003.8.3 室蘭民報掲載

2007年11月8日木曜日

「サーフィン」



幌別川河口のコンクリートの堰堤の上を

若者達が海に向って歩いていた 後を追う

曇り空だが何組かの若い人達

女性も砂浜で休んでいた

サーファー達だった

砂浜の手前の草原に「たき火厳禁」の標識

こんなに若者がと考えると土曜日だった

イタンキ浜のサーフィンは有名だが

ここも穴場の一つなのか

昔中学四・五年生の頃もっと町寄りの海で泳いだ

波打際からすぐ深くなっていた引き潮も強かった
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.189」2003.7.27 室蘭民報掲載

2007年11月3日土曜日

「ハマナス」



登別大谷高校前で下車 道は海に一直線

浜で最初に見たのはハマナスの花

少し色付き始めた実もあった

芳香が強いので香料の採集も行われていると

同じ様な香りのノイバラもあちこちの庭で今花盛り

こちらは日本固有種でヨーロッパに紹介され

バラの品種改良に貢献したと言う

砂地に黄色のハマニガナ・ピンクのハマヒルガオ・

ハマエンドウ・ヒロハクサフジと花沢山

花弁が四枚のピンクの花 図鑑を見るとハマダイコン
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.188」2003.7.20 室蘭民報掲載

2007年11月2日金曜日

「キウシト湿原」



バス停若山営業所前で下車

道南バス敷地の隣が湿原の森

道路右手は若山団地正面があかしや団地

森に囲まれた湿原にはヨシやスゲの群落

杭で囲い大きな標識「調査にご協力を」立入禁止

平成十三年環境省から「日本の重要湿地」に選定された

網走の市民団体の方が見学に来

市の都市計画の方が案内説明を

「年々乾燥化が進み植生が壊れかけて来ているが

下流に幾度も水害の被害を受けた団地があるので」と
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.187」2003.7.13 室蘭民報掲載

2007年10月29日月曜日

「カムイヌプリ」



桜新橋から見るカムイヌプリ(七四五メートル)は

山裾を大きく広げていた

アイヌの人達は畏敬の念をこめて神の山と呼んだのだろう

北海道の百名山には登別市のこの山は収録されていないが

同じ名のカムイヌプリ(摩周岳)があった

北海道の百名山の中でアイヌ地名と思われる

カタカナの山が二四山 漢字で書いているが

神威山・神居尻山とカムイを現わす山

山の名は変ったがカムイと崇められた山は沢山あったのだろう
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.186」2003.7.06 室蘭民報掲載

2007年10月28日日曜日

「川上B遺跡」



縄文早期(約九千年~六千年前)から

縄文後期(約四千年~三千年前)に

ヤンケシ川右岸の川岸段丘上に形成された

大規模な遺跡で登別では初の旧石器や

円筒上層式・北筒式・余市式・入江式などの土器

約八万点が出土し直径十二メートルを超える

大型住居跡をはじめ約一五〇の住居跡や

墓などの遺構が発見されています 登別市教育委員会

バス停若山町一丁目の近くで歩道から標識が見える

道央自動車道あたりなのか
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.185」2003.6.29 室蘭民報掲載

2007年10月27日土曜日

「遺跡」



川沿いの巨木は三本の木が枝先で重なりあっていた

カエデ・トチノキ・ハルニレで樹齢100年と

道の右手に富岸神社ここの境内の木も太い

富岸神社遺跡の標識を読むと

縄文中期(約五千年~四千年前)から

縄文晩期(約三千年~二千二百年前)にかけて

富岸川左岸の川岸段丘に形成された遺跡で

縄文後期の入江式土器が出土しています

登別市教育委員会

住んだ期間は?

噴火・飢餓・疫病・外敵いずれだったのかと
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.184」2003.6.22 室蘭民報掲載

2007年10月24日水曜日

「ドングリの散歩道」



自然景観マップを持参すれば良かったのに

帰宅後見たので二度足を踏む事になった

前回は上流に向って右側を歩き同じ道を帰って来た

マップを見ると富岸神社の先の富岸東橋を渡り

上流に向って歩くと川沿いにドングリの散歩道と書いてある

国道三十六号線を起点に所要時間約一時間四十分のコース

バス停富岸小学校前で降りると往復一時間位だろうか

道は川と舗装道路の中間にあった

新緑が眩しい
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.183」2003.6.15 室蘭民報掲載

2007年10月21日日曜日

「富岸川Ⅱ」



富岸川の魚道を鮭が遡上すると自然景観マップで読んだ

どの辺まで登るのだろうかと興味があった

バス停富岸小学校前で降り川沿いの道を歩く

緑陽中学校富岸神社を横に見て道央自動車道の下をくぐる

護岸のブロックが終り川を分断する道があった

時計を見ると二十数分歩いていた

分断するコンクリートの道の上を水が流れ

川下側には大きな岩が沢山あった

カワガラスが一羽飛び廻っていた
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.182」2003.6.8 室蘭民報掲載

「シラネアオイ」



野の花の女王と呼ばれるのがシラネアオイ

花の径は五~八センチもあり

山でこの花と出会うとホッとする

登別市内でもバス停から十数分の所に咲く

数年この花を描きに通った

小学校の運動会の練習の音楽が聞こえる頃だ

ここ三・四年御無沙汰をした

花数が不安だったが笹を刈ったせいか花は増えていた

少し湿った場所を好むと言うが

笹の枯葉が表土の乾きを防いでいるのか

種子を植えて花が咲く迄五・六年と
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.181」2003.6.1 室蘭民報掲載

2007年10月19日金曜日

「エゾノリュウキンカ」



亀田公園でミヤマエンレイソウを描き終え

立って前方を見ると黄色い花

近づいて見るとエゾノリュウキンカが一株

水の流れる際に咲いていた

公園内をくわしく見ていないので解らないが

この公園では初めて見た通稱はヤチブキ(谷地蕗)

開拓者が近くの谷地から採って食べたのでついた名前と

数年前この花を一本頂き描いた

五枚と六枚の花弁

聞くとキンポウゲ科の花弁は枚数が一定でないと
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.180」2003.5.25 室蘭民報掲載

2007年10月18日木曜日

「ミヤマエンレイソウ」



亀田公園中央広場の掲示板に

園内に咲く代表的な花の名と写真の表示

今の季節ではオオバナノエンレイソウとシラネアオイの名

園内巡回警備の方にシラネアオイの咲く場所を尋ねたが

仕事違いで不明

あやめ園の近くに白い花のエンレイソウが沢山咲いていた

描きながらオオバナは上を向いて咲き

ミヤマは花弁の先がとがり横向きに咲くと図鑑に解説

目の前の花はミヤマエンレイソウ

オオバナノエンレイソウの咲く場所は?
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.179」2003.5.18 室蘭民報掲載

2007年10月16日火曜日

「エンレイソウ」



家の裏にエンレイソウが出始めて十数年になる

最初池を掘り金魚を放したが猫にとられ埋めた

埋めた土の中に種子が入っていたのか

今でも小さな三枚の葉が出てくる

描こうと思ったが風が強く

一株鉢に上げ水をたっぷり掛けたが葉は垂れ下がったまま

来客で中断したら葉は生き返っていた

描き終えて気付いたが花弁がない

他の花も見たがない

白花は花弁と図鑑を見る

エンレイソウには花弁がなくがくと
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.178」2003.5.11 室蘭民報掲載

2007年10月14日日曜日

「ミズバショウ」



亀田霊園入口横の池に小さな水芭蕉

霊園から公園迄は寄り道せずに歩くのだが

車止めの扉の所から上を見ると白い花の固まり

キクザキイチゲだった

そこから上を見ると水芭蕉が見えた

足許は小さなエンレイソウが蕾をつけている

踏まない様に注意して歩く

ここの水芭蕉も早過ぎた

公園のあやめの園の所で描く

新聞で見たとカメラ持参のご夫婦

帰り路池の先の所にキバナノアマナが沢山咲いていた
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.177」2003.5.4 室蘭民報掲載

2007年10月12日金曜日

「福寿草」



庭の福寿草は四株になった一株植えて三十年以上になる

昨年の移植で三度目だが最初植えた近くに沢山の芽が出ている

蟻でも種子を運んだのか何年目で芽が出るのか知らないが

二度目の移植が七・八年前今年初めて出た芽もある

針の様な茎にニンジンの葉を小さくした様な片葉

草とりの時間違えない様に

一昨年から笹竹を切り目印を立てた

葉は四方に広がり茎から測ると十センチ

花が咲く迄何年掛るのか
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.176」2003.4.20 室蘭民報掲載

2007年10月10日水曜日

「蕗の薹」



フキノトウは春の使者

今年最初に見たのは二月下旬の絵手紙教室

大岸産と四月に入り雪解けの斜面でギョウジャニンニクの芽出し

庭に咲くフクジュソウ カタクリも小さな葉だが蕾をつけている

フキは好きで良く食べる煮物油炒めフキのみそ漬等・・・

中学二年生の時松葉油の採集の枝運びで

大滝村の山奥の飯場で二十日間暮した

みそ汁の実はフキだけだった

その後汁のフキは勘弁と
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.175」2003.4.6 室蘭民報掲載

2007年10月9日火曜日

「亀田霊園」



三月十七日朝

午前中に用事を済ませ午後から亀田霊園へ行く

外周の舗装道路は除雪されていた

一段毎に盛り土された芝生は出ていたが

道路から登る坂道 墓の前には

長靴が埋まる位の雪があった

持参の小さなスコップで除雪

雪の下は溶けて濡れていた

回りを見渡すとセーター姿で除雪している人が何人かいた

一日早いせいかお墓に供えた花も少ない

彼岸迄の約束か工事用の車が一台作業中
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.174」2003.3.23 室蘭民報掲載

「富岸川」



鷲別岳を前方に見ながら川沿いを歩く

道営住宅若山団地の裏で西富岸川と合流

亀田霊園の奥が源で亀田公園の中を流れ

ポスフール登別店の横を通り

店舗の裏で曲り富岸川に注ぐ

一月の長期予報の時だったか

「室蘭地方の根雪は例年三月九日で消える」

と報道していたが今年は例外の年になった様だ

暑さ寒さも彼岸迄と言うが明後日は彼岸の入り

霊園の通路は除雪して呉れるが

お墓の周りはどうなのか
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.173」2003.3.16 室蘭民報掲載

2007年10月8日月曜日

「富岸川・河口」



バス停富岸で下車富岸川はすぐそば

国道を渡り海辺へ出る

川の両岸はコンクリート擁壁

川は砂地の中を蛇行して海に入る

渇水期なのか川巾はせまい

海に向って左側の擁壁の下には少しだが砂地がある

右側は傾斜護岸とテトラポットで埋められていた

川口を見るのは初めてだった

橋の上から川の流れを見ると魚道が見える

下水道整備と魚道が出来た事で

鮭の遡上が確認されたと言う
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.172」2003.3.9 室蘭民報掲載

2007年10月7日日曜日

「くじら岬」



前回離岸提を四箇所と書いたが寄り砂を見にもう一度行った

離岸提は大が六で小が一 計七基訂正お詫び申し上げます

小さな砂浜があった

これが離岸提が出来てから寄って来た砂なのだろうかと見た

何度か漁港周辺から見る鷲別岬は

イタンキ側から見る鯨の形と違うと思っていた

自然景観マップの写真の中に鯨の形の岬があった

傾斜護岸の場所から写している

これだけ離れて見ればと富岸寄りに歩く
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.171」2003.3.2 室蘭民報掲載

2007年10月5日金曜日

「鷲別海岸」



浜は護岸のテトラポットが続く

沖には離岸提が四ヶ所自然景観マップに

「離岸提のおかげで小さな砂浜が出来ている」と

その砂浜に気付かず帰って来た

浜から見る正面にはカムイヌプリの山

その裾の延長に蘭法華岬

その裏側の先端はと考えたが虎杖浜のポンアヨロ岬だろうか

あと白老沿岸では突き出た場所もないしと

この風景を鷲別岬の見晴台から見ると

市街地の家並

山も来馬岳と景色は広がる
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.170」2003.2.23 室蘭民報掲載

2007年10月3日水曜日

「ボウズ山」



自然景観マップ鷲別地区編を見ると

自動車学校上の山にボウズ山の地名

麓に上鷲別墓地と記載

登別市の墓地は富浦と亀田霊園の二ヶ所と思い込んでいた

墓地には古い墓石もあった

その少し先から坂道を登る 上にも家があった

ボウズ山への登り口はと迷ったが

家の裏に笹の斜面一人歩ける路がある

そこを歩く

下には自動車学校の教習コース

路は登らず横に進む 家並が見えた

若草町此処への近道だった
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.169」2003.2.16 室蘭民報掲載

2007年10月2日火曜日

「鷲別漁港」



沢山の海鳥が飛び防波堤の上で休む鳥もいた

この日は川口の砂浜で休む鳥は見えなかった

浜の人達はゴメと呼ぶ

カゴメが詰まったのだろうか

昔はこの海岸も砂浜だった

潮流の侵食で砂が流され

護岸工事が進み砂浜は無くなった

自然景観マップ鷲別地区編によれば

鷲別漁港が第一種漁港に指定されたのが

昭和二十六年(一九五一年)

登別漁港の竣工が昭和二十八年

太平洋側の砂浜のあちこちで

侵食され始めた頃だろうか
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.168」2003.2.9 室蘭民報掲載

2007年9月30日日曜日

「鷲別岬」



何年前だったか登別市が鷲別岬に

遊歩道を造ったと言う記事を読み出掛けた

聞くと良かったのだが聞かず海側の路を歩くも見当たらず

引返し歩道橋の下からお寺の横の坂道を登る

その上に児童館がありその先に鷲別岬周辺案内図があった

遺跡の標識を読み遊歩道を歩く

足許には色々な山野草があった

後で聞いた話だが遺跡があった為

その上の開発が禁じられ自然が守られたと言う事だった
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.167」2003.2.2 室蘭民報掲載

2007年9月27日木曜日

「鷲別川」



伊達市との境界はチマイベツ川 登別市との境界は鷲別川だが

高砂郵便局の横から鷲別川に出た所から

川から境界がはずれ鷲別岬(一〇七メートル)の山頂につながる

平成十三年登別市制施行三十周年記念に発行された

「のぼりべつ自然景観マップ」鷲別地区編を読むと

寛政元年(一七八九年)松前軍室蘭に上陸鷲別にノロシ場所設置

安政二年(一八五五年)幕府の命令を受けた南部藩

海岸警備に鷲別川に勤番所を置く
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.166」2003.1.25 室蘭民報掲載

2007年9月26日水曜日

「文化女子大学室蘭短期大学」



緑豊かなキャンパスも白一色校舎裏手の林を見に行く

後ろから大きな声「行き止まりですよ」と

「事務所で断って来ました」

学校は冬休み散策路も雪で不明

落葉樹の林の中に白樺の木が目立つ

北浦先生にお聞きすると

「何本か植えた白樺の種子が落ちて増えました

横のこの沢も湧き水が流れ五月は水芭蕉が咲きます

施設課は埋めてと言いましたが皆で守り抜きました」と

五月又こなければ
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.165」2003.1.19 室蘭民報掲載

「ポプラ並木」



昭和十三年小学一年生の遠足は清滝不動尊

川沿いに立派なポプラ並木があった

平成十二年天神町会発行の「四十年の歩み」の中に

塵別町界隈図(昭和十年当時)並木の記号と解説文

「見事なポプラ並木が現在の森川医院付近まで

続いていた(道路巾三メートルの両側に)」と

遠足の時にはバスも走り知利別社宅の建設も始っていた

残った片側の並木は何年頃迄あったのか

今年最後の日曜版

良い年をお迎え下さい
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.164」2002.12.15 室蘭民報掲載

2007年9月23日日曜日

「消防署高砂出張所」



先週確かめず消防署の出先だから

支署と書きましたが誤りでした

入口の戸の上に室蘭市消防署高砂出張所の看板

訂正しお詫び申し上げます

電話帳を見ると支署は入江支署と本輪西支署

祝津・高砂・白鳥台は出張所でした

高い塔の中は二十メートルのホースを

二つ折りにして干せる様になっていると

建設中には無かった拡声器が四方に向けて付けられた

気になる赤い鉄骨だが拡声器の保護用で

ヘリコプター注意か
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.163」2002.12.08 室蘭民報掲載

2007年9月22日土曜日

「高砂町三丁目」



緩い上り坂の左手は聖ベネディクト女子高校の敷地

歩道の横に大きな看板四月一日から海星高校おおきなかんb風が強かったので下の散策路を歩く案

木は葉を落し明るい

木の根元に五十センチ巾位のプラスチックの

ネットが巻かれていた

根元をかじる鼠除けなのだろうか記念樹があった

桜 八重桜 トチノキと多種類

札を見ると昭和五十四年もあったが昭和五十七年が多かった

誕生記念 結婚記念 転居もあった

昭和五十七年生れなら二十才成人式

木はまだ細いあと十年経てばと思う
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.162」2002.12.01 室蘭民報掲載

2007年9月20日木曜日

「知利別公園」



ベネディクト女子高校の裏側から知利別公園へ入る

風が強かったので下の散策路を歩く

木は葉を落し明るい

木の根元に五十センチ巾位のプラスチックの

ネットが巻かれていた

根元をかじる鼠除けなのだろうか記念樹があった

桜 八重桜 トチノキと多種類

札を見ると昭和五十四年もあったが昭和五十七年が多かった

誕生記念 結婚記念 転居もあった

昭和五十七年生れなら二十才成人式

木はまだ細いあと十年経てばと思う
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.161」2002.11.24 室蘭民報掲載

2007年9月18日火曜日

「裏参道側」



二度目の雪のあと中島町へ行く

アパート横の銀杏並木は葉を三分の一程残し散っていた

歩道の上道路横の黄葉が積み重なっていた

道路を渡ると中嶋神社の裏参道になる

ここにも晩秋の色彩りがあった

春の芽出し夏の緑冬の冠雪と

四季の変化を見せてくれる

二・三年前だったか道路側にかぶさる枝を切った

すっきりしたが少し寂しくなった

先日参道横に紫式部が二・三本あったと聞いた

残して置きたい自然の一つ
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.160」2002.11.17 室蘭民報掲載

2007年9月17日月曜日

「ガマズミ」



十一月二日初雪

庭のドウダンツツジは赤く色付いた

銀杏は緑の葉のままで葉を落すのかと気がもめる

九月末クリン草の葉の根元に赤い色

見ると小さな蕾茎が伸びて十月初旬に花が咲いた

春の花に比べると花数が少なく花も小さい

何株あるのか咲いているのは二本

今三段目が咲いているが秋に花を見るのは初めて

葉を落し始めた山路を歩くと赤い実が目立つ

どの鳥が食べるのかと気になる
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.159」2002.11.10 室蘭民報掲載

2007年9月15日土曜日

「ムラサキシキブ」



測量山の登り口近くで紫色の小さな実

先日町会の役員さん宅の庭で見たのは

樹高七・八十センチ位で実をつけていた

こちらは二メートルを越す高さだが

実がなければ見過す様な木

紫色の実は三ミリ位の球形で秋空に映える

「ミ(実)ムラサキ」とも言うそうだが

その実の美しさを紫式部にたとえて

この和名が出来たと言う

図鑑には花の写真も載っているが

実物は見た事がない

北海道南部より南の日本各地の山野に自生と
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.158」2002.10.27 室蘭民報掲載

2007年9月14日金曜日

「アルテ ピアッツァ美唄」



廃校の小学校を再利用した

美唄市の芸術文化交流施設を見学

最盛期児童数一二〇〇名の校舎は

旧屋内体育館と一階幼稚園

二階市民ギャラリーの木造校舎を残す

平成四年開館四六二〇平方メートルの敷地は

二万平方メートルに拡張

芝生の緑白い大理石の水の広場

ブロンズの彫刻点在する木立は空一杯に伸びる

美唄市出身の世界的彫刻家

安田侃氏の作品の常設展示場

帰国中の安田氏は「来年六月完成です」と

時空を超える一時
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.157」2002.10.20 室蘭民報掲載

2007年9月12日水曜日

「またたび」



前々回山ぶどうを描きながら次は「こくわ」と思っていた

小学生の頃採ったのは輪西の大沢の山

聞くと市内のA中学校の裏山にあるが

この時期なら遅いと陣屋ならと思い行くが見付けられず

白鳥大橋に通じる道下で「またたび」を見つけた

先日の絵手紙教室に「またたび」を画材に持参した人がいた

それを帰り頂き家で比較すると葉の形が違う

陣屋のはミヤママタタビで猫が好まない方だった
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.156」2002.10.13 室蘭民報掲載

2007年9月10日月曜日

「ぶどう狩り」



十月一日町内の「仁木のぶどう狩り」に参加

バスの中で担当役員さんは

「昨年は夕張で見事な紅葉を見ましたので

『紅葉とぶどう狩り』と思い農園に聞くと

今年のぶどうは例年より二週間早いとの事で

予定を変更して今日に」と 昨年は十月十七日

農園のパンフレットを見ると

いちご・さくらんぼ・ぶどう狩りと多彩

「食べ放題」だが皿に少し出されると食べられるが

農園のあの量を見ただけで満腹

幾粒食べたのか
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.155」2002.10.06 室蘭民報掲載

2007年9月8日土曜日

「山ぶどう」



墓は登別市の亀田霊園彼岸入りは晴

墓参りを終え入り口横の池に褐色の蒲の穂

白い蓮の花 蕾も一つ ここで蓮の花を見るのは初めて

帰りは何時も道横の草花を見ながらポスフール登別店迄歩く

野菊が咲き薄の穂が揺れる

亀田公園の入り口近くで釣花の赤い実

名を識らぬ緑の小さな実

山ぶどうの葉が色付いていた

下に入り見上げるとぶどうの実

蔓を手繰り寄せ何度目かで一房頂く

何年振りか
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.154」2002.9.29 室蘭民報掲載

2007年9月5日水曜日

「ユキザサ」



絵手紙教室に港北町のTさんが

実付きのユキザサを持参した

春咲く白い花は雪に見え葉は笹に似て

雪笹と山で何度か描いたが実は初めて

Tさんは今春退院後静養していた

例年なら早く草を刈ってしまうのだが

今年は体調の事もあり

先日伸びた草を刈っている時に見つけたと

別名アズキナ 歯ざわり良く

独特の旨味と熟した実が赤く

アズキに似ているところからついた名と言う

食べた事はない
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.153」2002.9.22 室蘭民報掲載

2007年9月3日月曜日

「アジサイⅡ」



先月ガクアジサイの生け方を書いた

その後絵手紙教室に生き生きとしたアジサイを画材に

持参した人がいた

聞くと「花迄一晩水に浸けて置くと一週間位保ちます」と

七月にノリウツギを描いた時はすぐ萎れ

完成迄三度葉付きの花を取り替えた

盛りは過ぎたがアジサイの花は咲いている

試してみた

五日目で花は少し萎れたが葉はピンとしていた

栗の葉もすぐそり返る

葉毎一晩水に浸けてみた 正解だった
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.152」2002.9.15 室蘭民報掲載

2007年9月2日日曜日

「印象派とその歩み展」



展覧会は本紙に三回連載され識った会場は苫小牧市博物館

駅前で苫小牧在住の娘と待ち合わせて行く

広大な緑の文化公園の一角にあった

第一部はフランスの印象派の巨匠達の作品

泰西名画のカレンダーで見た様な作品が並ぶ

「こんな絵が部屋にあったら」の声

第二部は印象派を学んだ日本の画家達

美術史に名を残す人々 札幌の娘に電話

「見ていてホッとし心の和む展覧会だった」と
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.151」2002.9.8 室蘭民報掲載