~ 座席起こし窓から乗車 ~
昭和二十年八月 戦争が終ると
客車の座席の厚い別珍状のシートが切りとられ
座席は板張りに変った
その年の九月か十月頃だったろうか
室蘭駅始発の列車が東室蘭駅のホームに入ると
座席を起し全員が立ちホーム側の窓を開ける
ホームには戦争が終り軍服の襟章をはずした人々が
家に帰る為大勢待っていた
昭和二十一年頃からは
海外から引揚げて来た人々も沢山いた
窓からの出入りが続いた
座ったまま帰れる様になったのは
何年頃からだったろうか
昭和二十年八月 戦争が終ると
客車の座席の厚い別珍状のシートが切りとられ
座席は板張りに変った
その年の九月か十月頃だったろうか
室蘭駅始発の列車が東室蘭駅のホームに入ると
座席を起し全員が立ちホーム側の窓を開ける
ホームには戦争が終り軍服の襟章をはずした人々が
家に帰る為大勢待っていた
昭和二十一年頃からは
海外から引揚げて来た人々も沢山いた
窓からの出入りが続いた
座ったまま帰れる様になったのは
何年頃からだったろうか
「小友さんの絵手紙散歩 No.76」2001.03.05 室蘭民報掲載
1 件のコメント:
ここに描かれた一両の車両がローカルを感じさせる。
戦争体験の無い世代は、窓から乗り降りする混雑など話や写真などで見るだけ。
そんな苦い時代を経て今がある事があらためて感じる。
団塊世代が退職を迎える今年、益々そういう体験者が押し出されて行く時代に突入していくのか。
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