~ お膳について年越し ~
大晦日の思い出となると六十年近く遡る
小学校一、二年生の頃迄だったか記憶は定かでない
午後三時風呂屋へ行く
家に帰って下着を新しい物に着替える
今は無いが裏毛のシャツとズボン下
今のトレーナーの様な材質だった
一年に一度だけ着る着物 木綿の絣
ゴワゴワして染料と樟脳が匂う
着物も羽織も肩上げをとっていた
弟も同じ絣の着物を着る
妹の着物の生地の事は憶えていない
五時過ぎ普段は卓袱台で食事だが
一人ずつお膳の前に座り年越しが始る
大晦日の思い出となると六十年近く遡る
小学校一、二年生の頃迄だったか記憶は定かでない
午後三時風呂屋へ行く
家に帰って下着を新しい物に着替える
今は無いが裏毛のシャツとズボン下
今のトレーナーの様な材質だった
一年に一度だけ着る着物 木綿の絣
ゴワゴワして染料と樟脳が匂う
着物も羽織も肩上げをとっていた
弟も同じ絣の着物を着る
妹の着物の生地の事は憶えていない
五時過ぎ普段は卓袱台で食事だが
一人ずつお膳の前に座り年越しが始る
「小友さんの絵手紙散歩 No.57」2000.12.31 室蘭民報掲載
1 件のコメント:
1月16日に始った小友さんの絵手紙美術館も第一号は5月21日の日付から年末年始に到達。
細かなところまで描く繊細なタッチは物を見つめる力を培ってのものと思う。
記載の200字の文章からも色々な情景や思い出なども記載され、記載にあたって正確を期すために調べた努力も伺える。
この軌跡はまだまだ続く。
コメントを投稿