2007年4月17日火曜日

「東室蘭駅構内」


~ 座席起こし窓から乗車 ~

昭和二十年八月 戦争が終ると

客車の座席の厚い別珍状のシートが切りとられ

座席は板張りに変った

その年の九月か十月頃だったろうか

室蘭駅始発の列車が東室蘭駅のホームに入ると

座席を起し全員が立ちホーム側の窓を開ける

ホームには戦争が終り軍服の襟章をはずした人々が

家に帰る為大勢待っていた

昭和二十一年頃からは

海外から引揚げて来た人々も沢山いた

窓からの出入りが続いた

座ったまま帰れる様になったのは

何年頃からだったろうか
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.76」2001.03.05 室蘭民報掲載

1 件のコメント:

wakuwaku_koubou さんのコメント...

ここに描かれた一両の車両がローカルを感じさせる。
戦争体験の無い世代は、窓から乗り降りする混雑など話や写真などで見るだけ。
そんな苦い時代を経て今がある事があらためて感じる。
団塊世代が退職を迎える今年、益々そういう体験者が押し出されて行く時代に突入していくのか。