2007年11月28日水曜日

「コウライテンナンショウの実」



昨春庭の菊の間から出てきた

奇妙な型と色ですぐ解った

菊が伸びて来たので棒を目印に立てた

今春ツツジの木の下に植え替えた

緑色に白い縞の仏炎苞がついた

先月草取りをしていたら緑色の実がついていた

初めて見た

山では林の木の薄暗い所で葉を落とした茎に

どぎつい赤の実が毒々しく見え足が止る

気味が悪い

実は上から赤くなり鉢に掘り上げ

測ると草丈八十五センチ実は五センチ
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.199」2003.10.12 室蘭民報掲載

2007年11月27日火曜日

「スズメバチ(ツリバナの実)」



ツリバナの実は毎年見るのだが花は見た事がない

図鑑を見ると五~六月に5弁の花をつけると

先月蜂に刺されて病院に行く迄

自分で腿に刺す注射器の話

スズメバチに刺されショック死をした記事等を読む

数年前家の裏で排気孔を出入りする蜂を見た

役所に電話をすると「十月中旬ですので活動が納まります」と

昨年は庭でスズメバチに刺された

病院で二度目は注意して下さいと
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.198」2003.10.05 室蘭民報掲載

2007年11月25日日曜日

「ナニワズの実」



先日の絵手紙教室に港北町のTさんが

実付きのナニワズを二本持参

前日庭の草刈りをして見つけたと言う

木は十五~五十センチ位で夏に落葉する小低木

周りの草が伸びれば見えなくなる

午後の教室には山野草に詳しい登別のAさんがいる

聞くと「実の付く木と付かない木がある」と

帰宅後図鑑を見るとナニワズの写真の左隅に赤い実の写真

木は雌雄異株と

雄株だけ見ていると実の付くことは解らない
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.197」2003.9.28 室蘭民報掲載

2007年11月23日金曜日

「彼岸」



「暑さ寒さも彼岸迄」と言うが

昨日は彼岸の入り朝夕は涼しくなった

夜明けも遅くなってきた

天気予報を見ていると本州ではまだ三十度を超える地域もある

春の彼岸 お盆 秋の彼岸と年に三度の墓参り

この行事の深い意味は知らないが

もしなければ墓参りに行くのだろうかと思う時がある

花のない墓を見ると身内の方は近くに住んでいないのかと

二十三日は秋分の日 昼夜等分の日でもある
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.196」2003.9.21 室蘭民報掲載

2007年11月21日水曜日

「山路」



資料館前で降り望洋公園へ行く道を探す

公園から見るカムイヌプリと幌別ダムを見たかった

カムイヌプリは霧の中だった

道は途中まで舗装されていた

道横にピンクのエゾヤマハギ

足許には秋咲く黄色の花々

すれ違った車は乗用車と小型トラックの二台

坂の上に望洋公園の標識

バス停から二十八分

ダムは木々の緑にはばまれてちらっとだけ

公園の中には栗の木があった

小さな緑のいが栗が沢山ついていた
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.195」2003.9.14 室蘭民報掲載

2007年11月19日月曜日

「セイタカアワダチソウ」



八月末の絵手紙教室に

セイタカアワダチュソウを画材に持って来た人がいた

この花を見ると秋風に揺れる一面黄色の群生地が目に浮ぶ

明治中期に観賞用として北アメリカから持ち込まれ

第二次大戦後広く野生化したそうだ

何年位前になるか病院の待合室に花粉症の原因になると

ポスターが貼られたことがあったが今は見掛けない

裏の空地に沢山咲いていた

朝から草刈機の音 全部刈られた
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.194」2003.9.7 室蘭民報掲載

2007年11月18日日曜日

「崖」



行き止まり

鉱山町八キロの標識を見て五キロ?程進むと

土砂の採掘現場がある

そこの川沿いに降りて見ようと思った

立入禁止の立札

工事の車はなかったが降りるのをあきらめた

前方には崖が連なっている

どこかで見た風景と思ったが思い出せない

平成六年初版発行ののぼりべつ鉱山の自然ネイチャーマップに

四万年前に噴火したクッタラ火山の噴出物の崖と記載されていた

コンクリートの土塁は砂防ダムなのか
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.193」2003.8.31 室蘭民報掲載

2007年11月15日木曜日

「渓流」



鉱山橋の手前で降り橋の上から渓流を見る

娘は「空気が美味しい」と

鉱山町へ来たのは何年振りだろう

何度か「山菜採り」にと車で迎えに来て呉れたが

その都度原稿を纏めている最中でお断りした

そんな事が重なり誘いの話もなくなった

旧校舎の跡地には立派なネイチャーセンターが建っていた

ログハウス村も建物が増えていた

画家の千葉さんが亡くなって何年になるだろうか
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.192」2003.8.24 室蘭民報掲載

2007年11月14日水曜日

「数珠」



お墓参りの帰りポスフール室蘭店へ寄る

無いのを知りながらハマナスの実の数珠を探す

裏の青果の作業室を覗く

開店の時から勤めていた人がいた

「昔お盆にハマナスの実の数珠と

蓮の葉を売っていた事がありましたよね」と聞くと

「はい私も若かったのでどう飾るのか聞かなかったのですが

あの主任さんがいた二、三回だけでした」

その主任も結婚し男児誕生後病で早世した

その息子さんが今年大学一年生と
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.191」2003.8.17 室蘭民報掲載

2007年11月12日月曜日

「集中豪雨」



鉄橋を見ていたらフッと記憶が蘇る

昭和三十六年十月五日か六日

札幌で映画「ナバロンの要塞」を見て夕方の列車に乗った

登別駅で「集中豪雨で幌別川が増水しておりますので

暫くお待ち下さい」との車内放送

その後「危険ですので登別駅に停車」と

登別温泉に泊ろうかと聞くと

「道路の一部が決壊し交通止め」車内泊となった

翌朝バスで帰ったが鉄橋は橋桁迄増水

国道を迂回し上流の橋を渡った
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.190」2003.8.3 室蘭民報掲載

2007年11月8日木曜日

「サーフィン」



幌別川河口のコンクリートの堰堤の上を

若者達が海に向って歩いていた 後を追う

曇り空だが何組かの若い人達

女性も砂浜で休んでいた

サーファー達だった

砂浜の手前の草原に「たき火厳禁」の標識

こんなに若者がと考えると土曜日だった

イタンキ浜のサーフィンは有名だが

ここも穴場の一つなのか

昔中学四・五年生の頃もっと町寄りの海で泳いだ

波打際からすぐ深くなっていた引き潮も強かった
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.189」2003.7.27 室蘭民報掲載

2007年11月3日土曜日

「ハマナス」



登別大谷高校前で下車 道は海に一直線

浜で最初に見たのはハマナスの花

少し色付き始めた実もあった

芳香が強いので香料の採集も行われていると

同じ様な香りのノイバラもあちこちの庭で今花盛り

こちらは日本固有種でヨーロッパに紹介され

バラの品種改良に貢献したと言う

砂地に黄色のハマニガナ・ピンクのハマヒルガオ・

ハマエンドウ・ヒロハクサフジと花沢山

花弁が四枚のピンクの花 図鑑を見るとハマダイコン
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.188」2003.7.20 室蘭民報掲載

2007年11月2日金曜日

「キウシト湿原」



バス停若山営業所前で下車

道南バス敷地の隣が湿原の森

道路右手は若山団地正面があかしや団地

森に囲まれた湿原にはヨシやスゲの群落

杭で囲い大きな標識「調査にご協力を」立入禁止

平成十三年環境省から「日本の重要湿地」に選定された

網走の市民団体の方が見学に来

市の都市計画の方が案内説明を

「年々乾燥化が進み植生が壊れかけて来ているが

下流に幾度も水害の被害を受けた団地があるので」と
 


「小友さんの絵手紙散歩 No.187」2003.7.13 室蘭民報掲載