2007年5月31日木曜日

「追直浜」



追直漁港を見ていると昔の砂浜を思い出す

資料を見ると昭和二十三年旧制室蘭中学校から

室蘭高等学校に変わった年で高校二年生

八月二十一日追直浜の水泳講習会で

七名おぼれ四名死亡

「誰々がいない」と言う声で全員の確認

一瞬の出来事だった

今なら救急車だろうが

学校の体育館に運び人工呼吸を始めた

その後の事は憶えていない

その日イタンキ浜でも少女七名がおぼれ

四名死亡三名不明と

土用波だったのか五十三年前の夏
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.100」2001.08.05 室蘭民報掲載

2007年5月30日水曜日

「ホシケサンペ」



二十二日巡視船つがるの体験航海に参加

消防艇のカラー放水に見送られ港外に出る

銀屏風は霧の中

室蘭海上保安部の巡視艇二隻と

ヘリコプターの遭難者つり上げ訓練の披露

霧も薄くなり測量山のテレビ塔が見えてきた

アイヌの人達が沖から舟で帰ってくると

最初に見える山ホシケサンペを実感する

あの下の断崖はマスイチ

向うに見える人家は舟見町と

室蘭半島海側の景勝を目で追う

白い銀屏風 もう帰路かと
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.99」2001.07.29 室蘭民報掲載

2007年5月28日月曜日

「ポンモイ浜」



浜に降りると明るい砂浜 太いケーブル線も見えない

降りる時祖母に手を引かれた三、四才くらいの子が

階段を上って来た 周りを見回すと電信浜

坂道で手すりにつかまりながら降り

浜には大きな石がゴロゴロしていて

昔の浜を思い出していると

ここはどこと錯覚を起す

干潮時は磯伝いに隣の浜に行ける筈だが

潮が混んでいた

上の道路へ戻りポンモイに降り舟の近くに座る

ここからマスイチを見たのは初めて
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.98」2001.07.22 室蘭民報掲載

2007年5月27日日曜日

「マスイチから」



先日暑中見舞いを頂く

東京に住む高校同期の友人から

毎年七月初旬に到着

こちらは出さないので感心するばかり

印刷された文面は例年ほぼ同じなのだが

今年のは三月に急病で入院したとの事と

定年退職後は大学の講師をしていたが

入院後やめたのか勤めの件は消えたが

小説は書いていますと

こちらの近況報告には室蘭のこの風景を描いた

投函後場所を書き忘れた事に気付く

彼は海岸町育ち判るだろうと
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.97」2001.07.15 室蘭民報掲載

2007年5月26日土曜日

「マスイチの展望台」



マスイチ駐車場の上の椅子に掛け一服していた

駐車場には車が一台人影は見えない

右の方から車が一台入って来た

男の人が二人降りた

「こんな天気なら室蘭岳へ行けばよかったな」

と話しながら展望台の方に一人が登って行った

やがて戻ってきて

「室蘭岳の頂上付近には誰もいなかった」と言う

アレッと思ったが展望台の望遠鏡で見たのかと気づく

屋根上の風見鶏が少し曲がっていた
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.96」2001.07.08 室蘭民報掲載

2007年5月23日水曜日

「樹林の中の散策路」



今回は今迄と違うコースの

唐松平から女測量山を廻り

樹林の中の散策路を歩く

左手は斜面に遮られ海は見えない

その斜面が背丈より少し高い位の所で

人の登った様な跡があつた

登ってみると眼下は断崖

前方にマスイチ岬がはっきり見える

大勢の観光客には宣伝出来ないが

プライベートコースとして

写真撮影 スケッチの好適地として

宣伝したい場所の一つである

室蘭ゆっくり旅のガイドブックも必要
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.95」2001.07.01 室蘭民報掲載

2007年5月18日金曜日

「ハマナス」



十七日はエジプト展鑑賞

美術館をつくる市民の会主催

バス一台四十五名の予定がバス二台

役員は補助席で百二名参加

日曜日で混み外で二十分も待機

館内も行列で入場制限

見終り外に出るとホッとした

バス駐車場に向かう時ハマナスの香り

ジャパニーズローズの言葉が反射的に出る

肩先に花一輪

手入れされた木は芝生に映え

別の木を見ている様だった

イタンキ浜のハマナスは咲いただろうかと思いをはせる
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.94」2001.06.24 室蘭民報掲載

2007年5月17日木曜日

「マスイチの展望所」



マスイチの展望台の上にも展望所があった

正面には渡島の山脈が水平線の霞の上に浮かんでいる

右手は切り立つ断崖その中腹に赤いものが見えた

以前この海岸のどこかの岩場でツツジが咲いているのを見た

展望所の望遠鏡を向けたが焦点が合わなかった

マスイチ岬の左側にそそり立つ岩場を注意しながら見ると

緑の中に赤い点がある

手の届かぬ所にだけ残ったのか

昔は山に沢山のツツジが咲いていたのだろうか
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.93」2001.06.17 室蘭民報掲載

2007年5月16日水曜日

「ローソク岩周辺」



ローソク岩の標識の所から右手山側へ出る

道路からは見えなかったがこの景色に出会う

地図を見ると海に突き出た岩はマスイチ浜の先に浮かぶ

二つの岩なのだろうか地図で初めて知った

ローソク岩を最初に見たのは中学生の時

輪西育ちには違和感があった

イタンキ浜の大きなローソク岩が本物と思っていた

後年各地の浜の尖った棒状の岩を

ローソク岩と呼んでいるのを知り

違和感は消えた
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.92」2001.06.10 室蘭民報掲載

2007年5月14日月曜日

「ローソク岩」



ローソク岩の標識が見える場所に近づくと

キツネが道路を横切る

正面には駒ケ岳が見える

ハルカラモイで見た渡島の山の山頂には残雪があった

一週間で木々の緑は濃くなった

左手山側に昇ろうと柵を出ると

ゴミ箱裏にポリ容器の弁当が三つ

上のは蓋がとれ食べ残しが散らばっている

先ほどのキツネの仕業かと思ったが

捨ててゆく方が悪い

雄大な風景との出会いに満足していたが

心ない行為にガッカリし腹が立つ
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.91」2001.06.03 室蘭民報掲載

2007年5月12日土曜日

「測量山観光道路」



測量山観光道路を歩く 野鳥の声と新緑

北向き斜面のこのあたりは野の花も遅い

未舗装の道路は五十数年前中学二年の時

この道の補修に動員された頃を思い出す

軍のトラック一台通るのがやっとの道巾だった

絵鞆岬へ行く車帰りの車が通り抜ける

道の路肩にスミレの花

道下斜面に白いニリンソウの群生

車を止めてみたらと思ったが

退職前は自分も野の花も野鳥の名も識らず

時間に追われる日々だった
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.90」2001.05.27 室蘭民報掲載

2007年5月10日木曜日

「望むハルカラモイ」



絵鞆町二丁目の家並みの終わった所から砂利道に変わる

測量山へ行く道の右手笹の中に小路

笹を分けて進むと海側の上

下へ降りる急斜面に路もあったが

下を見ると足が竦み山端に座る

絵鞆神社祭典の笛の音が聞える

頭上で鳥の声アカゲラだったがすぐ飛び去った

北向き斜面の笹の下は山野草の花盛り

先方の尖った岩はハルカラモイあたりかと思いながら

斜面の木々の緑に変わる色を見る

眼下の白い岩肌が目に沁みた
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.89」2001.05.20 室蘭民報掲載

2007年5月8日火曜日

「エンルムマリーナ」



最近この近くに来るのは観光の案内だったり

どなたかの車に乗せて貰う事が多いので

一人で来ることはない

今回ゆっくり歩いてみた

マリーナのレジャーボートの数と大きさにも驚いた

室蘭の観光ガイドに必ず載っているのが

夕日の大黒島を背景にしたこのマリーナ

日の短い頃バスの中から室蘭港に沈む夕日の美しさを

太平橋の上で見るのだがここから見たことはない

家からバスで片道一時間以上掛かるので
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.88」2001.05.13 室蘭民報掲載

2007年5月6日日曜日

「マスイチ浜」



マスイチ浜はアイヌ語で

「マスイ・チセ」(ウミネコの家)といい

巣が多かったことからこの様な名がついています

・・・・・室蘭観光ガイドブックから

この風景は展望台からからでは

海に向かって左手山側から見おろした場所

眼下は絶壁その所々にギョウジャニンニクの葉が見える

毎年山菜採りの事故の報道を見るが

こんな場所で採るのならと思う

何度かここに来ているが

木の葉が繁るとこの風景は見えない
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.87」2001.05.06 室蘭民報掲載

2007年5月4日金曜日

「ナニワズの花」



春野山へ行くと頭に浮かぶのは六花亭の包装紙の花たち

ナニワズは描かれていないが画家の坂本直行は

著書の中で「えぞなつぼうず・えぞおにしばり」

の俗稱をもち高さ三十センチ前後の落葉低木である・・・

中略・・・一見常緑に見えるが実は落葉期が七月頃

だからである・・・後略

先日マスイチへ行く道路脇で小さなナニワズの花を見た

人の名前もそうだが俗稱異名で憶えると

聞かれた時本名を思い出せずに困る
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.86」2001.04.29 室蘭民報掲載

2007年5月1日火曜日

「室蘭港早春」



バス停港南町で降り局で重量不明の郵便物を発送した

局舎の横から港が見えた

白鳥大橋開通で出来た道路は車が多い

岸壁に出ると左手は楢崎造船

正面の室蘭岳の雪も少なくなった

形も東町方面から見る形と少し違う

真白な箱型の船 朱色の船

工場と見較べても大きな船だ

椅子を取り出し座る

見掛けない船が沢山ある

それぞれ特殊な用途の船なのだろう

山野草を見にマスイチへ行く予定が変更
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.85」2001.04.22 室蘭民報掲載