2007年3月17日土曜日

「潮見公園展望台」


~ 今も消えぬ斜面の傷跡 ~

右側鉄塔の上に潮見公園展望台がある

ここからの眺望は日頃見なれた景色を

上から見おろすので一変する雄大な眺めである

数年前いぶり植物友の会のT氏は

「この展望台下の急斜面を車で乗り廻す者達がいて

斜面の土はえぐられここに沢山咲いていた

エゾカンゾウが無くなってしまった

本人達は面白かったのだろうが

一度壊した環境は簡単には復元しない」

と怒りを込めて言っていた

草丈の長い夏場は近づかないと判らないが

冬になると十数年前の車輪の跡が

遠くからでもはっきり見える
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.53」2000.12.17 室蘭民報掲載

2007年3月16日金曜日

「鯨半島・イタンキ浜」


~ 絶景を望む東京の友人 ~

今は東京に住む友人が奥方同伴で来た

東京生まれの東京育ち

飛行機嫌いで北海道は初めてと言う

輪西の友人の運転で室蘭観光のスタートはここだった

「主人の友達の方が家で鯨半島・イタンキ浜の名前は

何十篇も聞かされておりました本当に素晴らしい所」と

浜には降りず観光道路を廻り港一望の店で

遅い昼食をとり室蘭駅から乗車した

北九州から来た友人の時は白鳥大橋を渡り

逆コースでここに来た

奥さんは鳴り砂海岸の絶壁を見たかった様だが

時間が無く東室蘭駅に直行した
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.52」2000.12.10 室蘭民報掲載

2007年3月15日木曜日

「イタンキ浜に連なる断崖」


~ 絶壁に咲くコハマギク ~

二年前の秋この砂浜を歩いて絶壁の上を見上げると

黒い帯状の部分に白い点の様なものが見えた

寺地憲一氏は室蘭の地形地質の中で

壮大で圧倒的な凝灰岩 集塊岩の瓦層で

高さ一〇〇メートル前後・・・・・と

昇れないしと思いながら春先長雨の後

上から落ちた岩石の事を思い出しその場所に行った

その岩の土のついている所に白い花が咲いていた

図鑑で調べると生育場所は海岩の岩礫地・断崖

高さ二〇センチ位の多年草コハマギクだった

写生した

地球岬の断崖にも咲いていると聞いたが見ていない
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.51」2000.12.04 室蘭民報掲載

2007年3月13日火曜日

「イタンキ浜の旧ゴルフ場」


~ いまも残る浜への近道 ~

中学二年の夏まで輪西に住んでいた

イタンキ浜に来るには今の鶴中前の坂を登る

白いゴルフハウスがあり緑のゴルフ場があった

その横の路を歩き中央の岩の上に出る

岩の奥から手前を下りる

坂は急で注意しながら下り砂浜に出る

近道として今もある

ゴルフ場が白鳥台に移転したのは昭和四十一年

長い間ゴルフ場だった

そのクラブハウスを拡張した建物かと思い

室蘭ユースホステルの藤当さんにお聞きすると別だった

昭和四十七年に新築収容人員は七十二名

冬の利用者増が課題と

画家・写真家のスケッチ宿にPRは
 

「小友さんの絵手紙散歩 No.50」2000.12.03 室蘭民報掲載

2007年3月12日月曜日

「鯨半島狭む四キロの砂浜」


~ 国内有数の鳴り砂海岸 ~

全国鳴り砂サミットが開催されたのは十月

参加したのは南は福岡県「姉子の浜」から

北は道東「小清水海岸」全国各地の鳴り砂を守る団体

自治体関係者 十四団体約五十名

市街地に隣接した鳴り砂海岸とこの絶景に驚嘆していた

この砂浜にアイヌの人たちがつけた地名

「ハワノタ」(声のある砂浜)に基づき

昭和六十一年に調査したところ

日本でも有数の「鳴り砂」であることが確認された

イタンキ浜で時々旅行者らしい方に

「鳴り砂の場所は」と聞かれる事がある

見にくいが中央の二つ岩の手前と応えている


「小友さんの絵手紙散歩 No.49」2000.11.27 室蘭民報掲載

2007年3月11日日曜日

「寿町三丁目沖四〇〇メートル岩礁 鯨岩」


~ 飢えに死す悲しい伝説 ~

子供の頃イタンキ浜に遊びに来ても

現在の寿町側の砂浜には来た事が無かった

伝説の沖の岩を寄り鯨と間違え

何日も流木を燃して暖をとり

その木もなくなりお椀(アイヌ語でイタンキ)迄燃したが

飢えと疲労で全員亡くなったと言う悲しい話だが

鯨半島と混同して変だと思っていた

後年寿町の蘭東下水処理場沖の岩礁

フンベシユマ(鯨岩)と聞き納得した

伝説だから時代は不明だが日高の不漁絵鞆の伝染病を

天明の大飢饉等と重ねて考えると

実際にあった話の様に思える


「小友さんの絵手紙散歩 No.48」2000.11.26 室蘭民報掲載

2007年3月10日土曜日

「鷲別岬に連なる丘陵」


~ 眼下の海辺一面の砂浜 ~

鷲別岬に連なる丘陵で足許は笹ばかりに見えるが

初夏にはエゾカワラナデシコのピンクの花

夏には木いちごの赤い実と山野草も豊かな丘陵である

この馬の背の様な場所の右下には人家があり

その下を国道三十六号線が走る

前方の鯨半島(イタンキ岬)の逆方向に汐見トンネルがあり

国道下の海辺は一面の砂浜である

この丘を下ると大小の石が沢山ある

この季節のせいかどれも漬物石に見える

波打ち際は砂浜になっている

海からの漂流物も多い

突き出た鷲別岬が海の流れを変えているのか


「小友さんの絵手紙散歩 No.47」2000.11.20 室蘭民報掲載